今日は、中学受験ネタを。
一般的に、中学受験するなら姉弟全員にさせてあげなくちゃ可哀そう、誰か一人だけ受験させたら後から恨まれるよ、などと言いますね。私も、1年前までは、その論理を前に、散々悩んでいました。
でもね、そんなの誰かの思い込み!!って、今は強く思います。だって、子どもは一人一人違うんだもの。向いてないのに中学受験させる方がかわいそうだよ、と思います。
我が家はその誰かの勝手な思い込みに疑問を感じ、そんな常識ぶっ壊せ、と思う家庭の1人です。笑
きっと少数派だと思うので、誰かの背中を押せたらいいなと思って、私がこの結論に至った理由を記事にしました。
みんな平等、の落とし穴
話を自分の過去に戻すと、私は4人姉弟で、全員大学へ進学しました。次兄、妹は、四大進学にあまり魅力を感じていなかったのですが、「みんな大学位は行っとけ。平等に、取り合えず行っとけ。」という圧力?の中、全員進学。結局、続かずに2人とも中退しました。
翻って、わが家の場合。長女(小3)と次女(小2)に大きな能力差(得意な方面の差)があります。次女にはLD・ADHD・ASDの特性がありますが、それらの有無にかかわらず、子供一人一人、能力差は起こりうると思います。
親バカに聞こえるかもしれませんが、長女はとんでもなく器用な子です。1歳を過ぎたころからしゃべり始め、いつの間にか字が書けるようになり、読めるようになり、あっという間にオムツが外れ、一度も教えていないのに箸を使えるようになり…。
長女は一人でどんどん学校の準備や宿題をこなし、+αの自宅学習を進めていくタイプ。その間、次女は「宿題やりたくないー」と泣き喚き、ジタバタしているタイプ。で、気付いたら何もせずに1時間…。
長女は勉強を終えて、TVなど見たい。でも、それをしちゃうと次女が引っ張られる。「長女は宿題が少ない、ずるい」と、自分を棚に上げて持論を展開、激しく癇癪を起こす(全て障がい特性の一つ)ので、長女は我慢しなければならない。
何かと次女に合わせがちな生活の中で、長女の能力を見ていると、このままでいいのかという疑問と、伸ばしてあげたい、閉じてはいけない、という思いが沸々と湧いてきました。
もちろん多様性は大事だし、困難な人の気持ちをわかることも大切。でも、過剰なほどの「一緒」や「我慢」は必要か。どんどん先を行きたい人と、ゆっくり行きたい人、同じにする必要はあるのか。むしろ、それぞれの個性を認めて導く方が、幸せなのではないのか。
長女は長女、どこかで切り離さなくては、と感じる機会が本当に増えました。
同調・連帯責任の撤廃
なので、障がいがあろうとなかろうと、我が家では、不要な同調(みんな平等にしようね)、連帯責任(どちらかが終わるまで待っていてね)を可能な限り撤廃することにしました。
3人子供がいると、みんな一緒のタイミング、一律に同じ条件にするのが圧倒的にラクです。それを、敢えて分散させるのですから、私も気持ちを強く持たないと、「めんどくさいー」と揺らいでしまうことがあります。
でも、勉強や学校の準備に対しては、私が揺らがないよう、決意しました。どんなに次女が泣き喚いても、終わった人からTVを見る、遊びに行く。それが我が家のルールです、と宣言。(次女のやりたいように、と何も言わずに静観していた時期もありましたが、先延ばしは悪循環を産むばかり。何度か体感してもらい、最低限のやるべきことを終えてから次へ、と話をしました。もちろん、やりたくないときは一緒にやるよ、困ったら助けを求めるんだよ、と見捨てずに対応しています。)
みんな一緒のタイミングではないので、あれこれ手間は増えるのも事実ですが、一方で、ルールを明確にしてからは、大幅に動きやすくなりました。次女は泣きながらも、姉が先に行動を起こすのをOKと出来るようになりました。今までは、先に行動を起こしたら、喧嘩に発展していましたから。
出来る姉、出来ない妹 それだけを見なければそれでOK
中学受験についても、もちろん、同調、連帯責任の考え方は撤廃しました。
1年前までは、長女だけが進学塾へ行ったら、”出来る姉と出来ない妹”の構図が更に拡大するのではないかと、かなり悩みました。(実際、なぜ長女だけ??と思うお友達やママ友もいると思います…。)
何をどう頑張っても、”勉強が出来る姉と出来ない妹”は、我が家の紛れもない事実です。
でも、それだけが長女と次女の関係性じゃない。お手伝いが出来る妹とお手伝いするより本を読みたい姉、パッと思い付きで行動できる妹と慎重で様子を見てしまう姉、これも事実ですから。
次女には、長女にはないひらめきやセンス、行動力があります。本当にピカイチです。つまり、勉強だけ見て、平等とか可哀そうとか、騒ぐ方がナンセンス、と思うのです。
だから、可哀そうだからとか、平等じゃないから、ではなく、個性を伸ばすために、長女には長女の道、次女には次女の道をどんどん進むよう、後押しを始めました。
長女、進学塾へ
そんなわけで、長女は、今春からの春期講習・夏期講習を経て、9月より本格的に近所の進学塾へ通い始めました。
むずかしい問題を解きたいけど解けない、わからない、と自宅学習で泣いていたころに比べ、格段にイキイキとしています。時に、やりたくなーいと漫画に夢中になるときもありますが、そんなの当たり前。私たち大人だってやりたくないときありますから。また自分からやる子なので、見守っています。
わからなかった問題が解けた時の長女の嬉しそうな顔。手ごたえを感じている様子は、未来につながると信じています。
次女への中学受験の考え方
次女は、日々の頑張りや服薬の効果もあり、以前に比べ、確実に成長しています。
しかし、現時点では通塾は考えていません。目的が合わないのに、行く意味が分かりません。それに、疲れやすい次女には、毎日の通学を考えると、徒歩圏内の公立の方が通いやすいと考えています。
今後、次女に合った伸び伸びとした「生きるチカラ」を伸ばしてくれそうな中学校と出会えたら、中学受験も検討します。そのために、学費も用意しています。しかし、現時点では、一般的なテストによる受験は次女の能力を伸ばすこととは違うかな、無理に遠方まで通わせない方が良いかな、と思っています。
でも、通塾しないからって、勉強をしないわけではありません。
次女は人よりも読み書きが苦手、理解するのに時間がかかるだけで、やりたくないわけじゃない。むしろ、皆と同じように学びたい。だから、個別の放課後デイサービスに通って、1年生の復習含め、じっくりと課題に向き合っています。
わからなかった問題が分かるようになった時の嬉しそうな顔、手ごたえを感じている顔は、次女も全く同じです。未来へのワクワクを感じます。本当に、親の私がウルウルしてしまいます。
これからも、自分のペースで着々と力をつけていき、未来の”何か”につながっていくと嬉しいなと思います。
比べられがちな姉妹に対して 特に妹に対して思うこと
というわけで、我が家は、可哀想だから二人とも中学受験、どちらかが出来ないなら全員公立、とは思っていません。その基準で将来を選択するのはナンセンスだからです。
でも、次女はきっと、”出来る姉”のことで悩み傷付くと思います。世間の目は容赦ないから。
だから、次女の良いところ、得意なところを沢山伝えて、伸ばして、挑戦させて、自己肯定感の種を増やしていきたいなと思います。今は、習い事を何でも一緒にやりたがりますが、出来れば、次女には次女単独で進める道が見つかるといいな、とも思っています。
次女も長女も、どんなことに興味を示していくのか、どんな道に進むのか…これからが楽しみです。
まとめ
以上、我が家の中学受験に対する考え方を書きました。
長女も次女も、どっちも大切。どっちも別々の個性。なので、我が家は同調と連帯責任を撤廃。
大丈夫。OK、OK♪
それぞれの道へはばたけー!!!!
と思っています(^^♪
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