なぜ部分リフォームが節約なのか。
結論から言うと、持ち家で(またはリフォーム可能な物件で)、今の環境は気に入っているけれど、もうちょっと広い家が欲しい!と思っている人がいるのなら‥‥‥、広い家を求めて引っ越すより、今の家を部分リフォームして、広さに匹敵するくらいの快適さを整えた方が安上がりだよー、という話です。
もちろんフルリノベしてもOKだけど、部分リノベ・部分リフォームに比べ、数百~1千万円くらい余計にかかってしまいます。部分リフォームだと、その数分の1で済みます。
我が家の実体験ですが、エリアや条件によって変わると思うので、参考程度に聞いてくださーい(^o^)/
我が家の住まい遍歴
我が家はこれまで、夫婦二人の時代から、2回の引っ越しを経験しています。
現在は、10年ほど前に購入した分譲マンションに住んでいます。
69㎡。1LDK。5人で住むにはちょっと狭いです。(もっと狭いお家に住んでいる家族もたくさんいますから、我が家は狭いと思っている、が適切な表現かもしれませんね。)
購入当時は20代。多額のローンは負担に感じていたし、家族が増えて不都合が出てきたら、ヤドカリ方式に住み替えたら良いじゃん!と何とも楽観的な思考で、広さよりも眺望や条件優先で、マンション内で一番小さな部屋を購入しました。
購入時、既に不便な間取り(ドアの位置)が気になっていたのですが、マンションを買うには妥協も必要と受け入れました。(入居してすぐ、ドアが危険かつ使い勝手が悪いので取り外しました。)
家族3人の頃は広さを持て余すくらいに快適、4人になっても、「物がなさすぎー」とママ友に言われるくらい広々。しかし、子どもたちが大きくなる、人数が増えるにつれ、徐々に物も増え、広さと不便さが気になるようになってきました。
室内干しスペース・間取り・収納に課題
室内干しが多い我が家。次女の夜尿が毎日・漏れも多い(小2の今も続いている)、ということもあり、シーツ、布団類を干す、乾燥するスペースが必要です。当然、浴室乾燥ではスペースが足りず、大型の物干し台を置いていたのですが、まぁ狭くなる。
洗濯物を避けて行動するストレスだけでなく、子どもたちの目線に金具がきてしまう、倒してしまう、ぶつかる危険が常にありました。
前述のドアに加え、部屋の作り上、窓のないどん詰まりの部屋があること、奥行きが深すぎて使いづらい収納が多かったので、取っ払いたい、どん詰まりを解消したい、と毎日感じていました。
リフォームのシミュレーション
一時期、室内干しが可能な広い家、間取りに無駄がない家に引っ越しを検討しました。ところが、広いマンションはエリア内にあまり出回らないし、出ても高い。間取りもパッとしないし、騒音のことも気になっていたので、上下左右との関係が良好な今のマンションに住み続ける方がリスクが少ないと思いました。(最近次女の騒音にクレームきましたけど、今も関係は良好です。)
購入当初はヤドカリ方式で…などと思っていましたが、子どもたちが大きくなるにつれ、保育園や学区、友達のことなどで、エリアを変えづらくなりました。また、広い家を求めてエリアを離れたら、自分たちの通勤も不便になると、譲れず。利便性>広さという、自分たちの優先順位が明確になりました。
加えて、シンプルに生きること、ダウンシフトや、あえて選んだ狭い家、などの生き方にも共感するところがあり、いつかまた夫婦だけになる、この広さで充分だ、と思っていました。
引っ越し案が消えたら、リフォーム案が浮上してきます。もしも実行するなら、長女が小学校へ上がる前に、育休中の内に終わらせたい。
「今の家に、この先何十年も住むとしたら、どこがどうなったら快適だろう‥‥」と毎日考えました。リフォームしたらどうなるか、どこをどうしたいのか、という希望を書き出し、シミュレーションを何度か重ね、Web上で具体的な事例や使いたい物品類を探しました。元々、お家とか間取り、インテリアが好きなので、よく本を読んでいて、すんなりとイメージが出てきました。
で、これはやはりリフォームしよう、と思い、何社かに問い合わせ、一部リノベOKな業者に依頼しました。(この、一部リノベって、3年前はあまりやってくれるところがなくて、今はもっと増えているのかな?)
リフォーム箇所と、かかった費用
何度か打ち合わせを重ね、リフォーム開始。
当時3人目の育休中だったので、在宅リフォームを検討していたのですが、音がうるさく埃も出るから、あまりおススメしない、と言われ、2週間ほど(結果的に遅れてひと月(^^;))、実家でお世話になりました。実際、音と埃はすごかったので、在宅リフォームはやめて良かったと思います。
我が家のリフォーム箇所は、ざっとこんな感じ。
・窓際に天井物干し(昇降式)、その他の箇所にワイヤー式物干し
・奥行きありすぎ収納(奥行き90㎝)の奥行きを半分の45㎝に減らし、居住スペース拡張
・ウォークインクローゼットの壁を抜いて、ウォークスルー回遊式の間取りへ
・梁部分のデッドスペースに収納棚を設置
・間仕切り代わりに、ロールスクリーン設置
下地を入れたり、補強をしたりで、壁紙もかなり張り替えることになりました。でも、エコの観点からも使える部材はなるべく再利用してもらって、棚板や扉は再利用しました。
本当は、キッチンなども対面ではなく壁付けにして、テレビも壁掛け、玄関には土間を作りたかったのですが、最低限の不便をなくすことを目的としていたので削ぎ落としました。
かかった費用は110万円。
引っ越しするよりお得だった
リフォームして早3年。
以前に比べ格段に快適で、風通しも動線も良い。
回遊型の間取りだと、次女が癇癪を起こして暴れたり通せんぼをしたとしても一方から出られるし、急いでいる朝も5人が詰まることなく動けるので、本当に便利です。「素敵なお家だよね~」と2日に1回は夫に言ってしまうほど、親バカならぬ家バカになっている私です。
リフォーム代110万は、住み替えの数分の1の費用ですし、110万÷36か月=30,555円。
この金額を今のローン額に上乗せしても、近隣の同レベルの賃貸より3~4万安いです。
リフォームなんてエコじゃないし、もったいないし、という考え方もあると思いますが、ずっと住み続けられるどころか、愛しさが沸くほどに使い勝手よく素敵なお家になったので、我が家としては、思い切って行動に起こして良かったです。
こんな感じで、我が家は、要不要を吟味し、お金の使い方にメリハリをつけています~(^o^)/
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